ミュージシャン? サウンドクリエイター? DTMer? ボカロP? 打ち込み職人?
呼ばれ方は千差万別。いまや音楽制作やライブに欠かすことのできない「マニピュレーター」という存在。その正体の秘密と、システム構築法、サウンドメイキングの手法に迫る。
誰もが耳にしたことのある“あの”サウンドやフレーズはすべて彼らが作っていた!? 日本を代表する11人のマニピュレーターたちが語る「音作りの秘訣」とは?
●姿の見えない音を出す誰か
●私はこうしてマニピュレーターになった
●マニピュレーターの仕事とは?
●必要な機材って?
●プロフェッショナルの打ち込みスキル
●マニピュレーターのマイシステム
★登場する11人のマニピュレーターたちが参加したアルバム累計はなんと
全世界で1億枚以上!!★
・INA
・宇野克郎
・坂井伽寿馬
・JIN SAITO
・誠果(UVERworld)
・匠
・中山信彦
・深澤秀行
・藤井丈司
・松武秀樹
・山口陽子
(五十音順)
YMOの登場以降20年間ほどはマニピュレーターなしの音楽制作はありえなかったようです。さらに現在では、もし彼らが操作を誤ったら、東京ドームのコンサートであっても、何十万人を集めたフェスであっても、一瞬にしてショーが中断してしまう。そして今、この職種はひっぱりだこなのだそうです。(中略)
マニピュレーターとは、当の本人ですら説明しづらく、同業者のこともよくわからない職業。それでいてレコーディングやライブの命運をわけるほど重要、かつ引く手あまたな立場である。本書はこのユニークすぎるポジションを探るべく書かれた、最初の1冊です。
――まえがき「音楽界、最後の未知」(今津 甲)より